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世界病者の日
2月11日が世界病者の日にあたり今日10日ミサの中で病者の塗油をたくさんの方が受けられました。
ミサのあと、終末期を考えるをテーマの集まりがあり、看取りの体験の話や医療の現場からの話など実り多い時間を持ちました。
この集まりはこれからも開かれますので、興味のある方はぜひ参加なさって下さい。(次回は五月ごろの予定)
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当教会最長老も・・・ |
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終末期を考える ― 20名あまりの方の出席がありました |
谷尻先生が今の医療制度についてお話し下さいました |
 
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終末期について
2013.2.10 宣教・司牧チーム |
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最近 超高齢社会を迎え"人生の終末を どのように過ごすか"ということが大きな関心を集めるようになってきました。私たち自身にとってまた、私たちの大事な家族にとってこの問題について心の準備をしておくことは大切なことだと思います。
神様のもとへ旅立つ道のりは人によって様々で どの道が正しいとか どの道がすばらしいとかは誰も 決めつけられることでなく、人によって考え方は異なり、結論が出せるものではありません。しかし、人それぞれにその道を探すことはできると思います。
この度、皆様の貴重な看取りの体験や ご意見などを持ち寄っていただき一緒に分かち合う会を開きたいと思い企画いたしました。
聞きたいけど なかなか聞けない、聞く機会もなかったと いわれる方々に是非参加していただき終末期についての心の準備ができるように少しでもお役に立てば幸いです。
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「 知っておきたい 日本の人口問題の現状 」について |
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フランスやスウェーデンなどが100年程かかった到達した高齢化社会から高齢社会( 65歳以上の方が 人口の14%以上を占める社会 )年数が日本は25年という世界に例をみない早さで到達し、さらに超高齢社会( 高齢者が人口に占める割合いが21%以上 )に 突入してきている。 |
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合計特殊出生率とは…15歳から49歳までの女性が 子供さんを出産する指数。この指数が2.08を切ると その国のその時点での人口は維持出来なくなる。現在日本は1.34。 どんどん少子化が進み人口は減り続けている。
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日本の人口は1900年頃4300万人ぐらいだったが20世紀は83万人/年ずつ増加し、2005年1億2700万人をピークに今後、人口は減り続ける。( 21世紀は86万人/年 減少すると云われている )このまま人口の減少が進んだら 2100年には4100万ぐらいになる。
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これから日本の社会は どんどん若者が減り続けてゆき、そして亡くなられる方は今まで以上に増え、私たちの身の回りでも看取り体験の機会が 多くなるでしょう。
これからのテーマ
1. 看取り体験を語り合う
2. 終末期―医療現場より
3. 終末期を迎えた方々に―信徒のかかわりについて
各テーマ 60分 〜 90分ぐらいを予定しております。
看取りを体験された方々の体験談や ご意見を多くお寄せ下さい。
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看取り体験談-1
90歳女性( 2012年2月帰天 )お世話されていた方 … 娘さんご夫婦
経過:
2005年頃から物忘れが強くなり 専門医の診察を受け 「 脳血管性認知症 」と診断された。その後 言語障害と右片マヒも出現し、不自由な体で徘徊されるようになり しばしば転倒されるようになった。その間 毎日2時間毎に 二人
がかりでトイレの介助が必要になった。しかし、ついに2007年 寝たきり状態
になられ、2010年 冬から嚥下障害が増強し、食事が喉を通らなくなられた。2012年 正月 突然 呼吸困難が出現、緊急入院「 急性肺炎 」。入院後 肺炎はまもなく回復されたが 食事が摂れず 続けておられた点滴も入らなくなられた。「 胃瘻 」などの話もあったが それ以上の 延命治療は望まれなかった。病院の先生方も 了承され 病院で 経過をみられ 家族の方の 見守られる中 静かに
帰天された。
自宅で介護中のお世話で:
・体が不自由になっているのに徘徊し一時も目が離せず、2時間毎に二人がかりでトイレにつれて行くのが大変な毎日だった。
・嚥下障害が強くなり 物を飲み込めなくなり 毎日の食事、そして薬( 錠剤など )を細かく砕いて飲ませるのも 一苦労だった。
・寝たきり状態になられてからも、 毎日の下の世話(オムツ交換など)をされていた。
ひとこと:
・認知症が増強されると そのお世話が大変で 殊に寝たきり状態になられると家族の方だけでは とても負担が大きい。
介護保険を利用するなど いろいろな方の サポートが必要になってくる。
・認知症状が進むと 嚥下障害も増強し「 誤嚥性肺炎 」を発症される頻度が多くなる。
・お話を聞かせてもらい、お世話が大変だったことがよく分かりました。
お母さまも あたたかい介護を受けられ、神様のもとで 喜んでおられることと思います。 |
看取り体験談-2
103歳女性( 2012年12月帰天 )お世話されていた方 … 息子さんのご夫婦
経過:
99歳まで 大変お元気で 薬も服用されることもなかったとのこと。2008年7月から転倒2回あり。以後 寝たきり状態になられた。
食事は2011年秋まで自分で摂られていた。
月1回 ホーム・ドクターの往診を受け 週2 〜 3回 訪問看護を受け 体調の管理は十分であった。
また訪問入浴サービスも受けておられた。
2012年12月初めより食事を拒否されるようになったが点滴などの処置は受けず、飲める間は経管栄養剤( ラコール )を少しずつ口に運んでいた。
その量も段々少くなり 家族の方々が 見守られるうちに 静かに帰天された。
お世話されて:
寝たきり状態になり 下の世話が大変だった。
食事の摂取 … 少しずつ口に運ぶなどしていた。
週1回 かかりつけ医の往診を受け 介護保険から 訪問看護・入浴サービスなど受け 体調の管理は うまくできていた。
ひとこと:
ご自宅での看取りをされ ご家族の方のご苦労も大変だったでしょう。しかし、
ある程度 成長された 若い方々に 亡くなられる間際の状況を 体験される機会があったことは 大変有意義なことではないでしょうか。
死をタブー視せず 死を 真正面から受け止め、どのように考えるか、という姿勢が これからは大切なことではないでしょうか。
死をどのように受けとめるかによって これから どのように生きるかと いうことが学べると思います。 |
私も一言
私の悩み:
80歳を過ぎているが 病気もせず 元気に過ごしている。
しかし、近くに身寄りもなく 一人暮しで もし倒れた時 どうしようかと将来への不安が大きい。
ひとこと:
自宅に閉じ込もらず 普段から近所付き合いなどで 世間話などもできる人を持つように努めること。
健康面から … 普段から 何んでも相談できる “ かかりつけ医 ”を持っておくことが必要と思います。
できれば 年 1 〜 2 回 いろいろな検査も 受けておかれたらいかがでしょうか。
高齢者は有病率が高く いくつもの 病気が重なって存在していることが多く、はっきりした 自覚症状も少ないのが特徴です。
脳卒中や心筋梗塞などは 普段何んの自覚症状もないのに 突然に発症してきます。
介護面から … 神戸市では 高齢者とその家族の方々を 支える制度を設け実施しています。
下記をクリックして神戸市の介護・介助サービスを参考にしてください。
神戸市:あんしんの輪「介護・介助サービス」
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