8月11日(日)主日のミサ後10:30より、2024年の平和旬間のテーマ~平和の元后、苦しむ人々の母であるマリアと共にする平和旬間~に沿った取り組みの一環として、正井禮子さんによる講演会「女性の視点で災害をとらえる」が開かれました。
認定NPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ の代表理事をされている正井禮子さんは、1992年に「ウィメンズネットワーク神戸」を立ち上げ、女性支援活動の先駆けとして長年活躍され、2024年には「神戸新聞平和賞」を受賞されました。1995年の阪神・淡路大震災直後には、「女性支援ネットワーク」を立ち上げ、当時取り上げられることの少なかった女性の視点で、困難の中にある女性たちを支援され。その中で見えてくる問題点に対応しながら、検証し記録に残され、次に発生した災害の支援活動へとつなげていかれました。
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正井さんは教会で講演されるのは初めてとおっしゃっておられましたが、ご友人から聞かれた「たとえ死の陰の谷を行くときにも 私は災いを恐れない。あなたが共にいてくださる」(詩編23)を挙げられ、「支援というのは、寄り添うこと。一人にしないこと孤立させないことだと思ってやってきました。」と話されました。私達キリスト者にはなじみのある詩編であり、自身が困難にあるときに神が共にいてくださるという信仰を持って歩んでいます。ですが、困難な立場にある方のそばに、神様の道具として共に歩む人となってきたのだろうか・・・苦しむ女性のそばに実際に寄り添い支援されてきた正井さんのお話をきいて、深く考えさせられました。
「私はわたしの場所でできることを」というお言葉と共に、以下に支援の形のリンクを貼ります。
六甲ウィメンズハウス開設・困難を抱える女性と子どものための居住支援基金 - 認定NPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ
ご支援ください - 認定NPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ
最後にペトロ金神父様が、アシジのフランシスコの「平和の祈り」で締めくくられました。
わたしをあなたの平和の道具としてお使いください
憎しみのあるところに愛を いさかいのあるところにゆるしを
分裂のあるところに一致を 疑惑のあるところに信仰を
誤っているところに真理を 絶望のあるところに希望を
闇に光を 悲しみのあるところに喜びを もたらすものとしてください
慰められるよりは慰めることを 理解されるよりは理解することを
愛されるよりは愛することを わたしが求めますように
わたしたちは与えるから受け ゆるすからゆるされ
自分を捨てて死に 永遠のいのちをいただくのですから