4月19日復活節第2主日
赤波江神父の黙想のヒント
復活節第2主日（神のいつくしみの主日）
ヨハネ20・19－31
今日の福音は復活したイエスのトマスへの出現の話です。最初に復活したイエスが弟子たちに現れたとき、たまたまトマス一人だけその場に居合わせませんでした。それで他の弟子たちが「私たちは主を見た」と言ったとき、自分がいないときに限ってイエスは他の弟子たちに現れたと思ったのか、自分はのけ者にされたと思ったのか、「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、またこの手をそのわき腹に入れてみなければ、私は決してしんじない」と言い張りました。トマスは頑固な性格でもあったのでしょうね。そのトマス一人のためにだけイエスはわざわざ現れてくださり「あなたの指をここに当てて、私の手を見なさい。またあなたの手を伸ばし私のわき腹にいれなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」と諭されました。
確かにトマスはイエスを信じなかった。間違っていた。でもトマスにも倣うべき点があるのですね。と言うと皆さんは「なんで？」と思われるでしょうね。確かにトマスは神を信じなかった。でも彼は自分がのけ者にされたと思っても仲間から離れなかった。これが大事なポイントなのですね。私たちもトマスのように信仰の弱さの故に神を信じなかったとしても、教会を信じなかったとしても、教会の仲間から離れないようにしましょう。一時的に神や教会から離れたとしても、教会の仲間とつながってさえすれば、いつか必ずイエスの方から現れてくださり、再び信仰の喜びを与えてくださいます。
皆さん教会の仲間から離れたらいけませんよ。
赤波江 豊