8月9日年間第19主日
赤波江神父の黙想のヒント

列王記上19:9-13

 「風の中にも…地震の中にも…火の中にも主はおられなかった」(列王記上19:11-13)

 こんな話があります。「生きながらに伝説となっていた聖者がいました。神がある日その聖者に助言を求めにやってきました。その前に天使に尋ねました。私は人間とかくれんぼをして遊びたいのだが、どこに隠れたらいいだろうか?天使たちは早速、海の底に隠れたらいいと言う者や、山の頂上に隠れてごらんなさいとか言う者や、更には月や星のかなたに隠れたらいいとか言い出す者までが現れました。そこで神は聖者に尋ねました。君はどこがいいと思うかね?聖者は答えました。「人間の心に隠れてごらんなさい。心こそ人間が考えつきそうもないところですから。」(「心の泉」アントニー・デ・メロ著)

 それ以来人間は神探しに苦労しているようです。心の中にいるような、いないような。いる気配はあるけれど、いないとも断言できない。

      (赤波江 豊 神父)

今日の福音朗読

東京大司教区平和旬間平和を願うミサ配信2020年8月8日18時

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