四旬節第2主日のミサで、韓国ソウル大司教区からおみえになったク・ヨビ司教様により、四旬節黙想会が行われました。傍らでペトロ金神父様が日本語に通訳されました。
司教様はお父様が日本の上智大学に留学されていたときのできごとがきっかけでご家族がカトリック信者になったことなど、日本との関わりをご紹介くださいました。
メシアを見分ける印として“城門の外で傷口に包帯を巻いた患者が多くいる中で、隣の人の傷口に包帯を巻いてあげている人、その人こそがメシアだ”とのユダヤのタルムードの話を挙げ、「イエス様は、人間の本性に根源的に宿る原罪までも癒してくださる救世主なのです」と話されました。
また三浦綾子氏の著書「氷点」や、原爆が投下され廃墟となった長崎での永井隆博士の活動を例に、「虚無と絶望の極限の中でも、失望することなく人生の意味と生きていく勇気を信仰の中に見出すことができたのは、日本の教会の歴史と伝統に支えられた深い信仰があったからだ」と話され、「絶望、そこから出発するのです」との言葉が胸に響いたとおっしゃいました。
そして、「この四旬節は、今も聖霊によって生きておられる主イエス・キリストの弟子として、私たちが新しく生まれ変わる時、悔い改めと恵みの時期なのです」と締めくくられました。
ミサの最後には、ヨブ司教様から韓服姿の聖母子と洗礼者聖ヨハネが描かれたとても美しい御絵のプレゼントを頂きました。そして、ヨビ司教様の叙階42周年のお祝いに、住吉教会を代表してキム神父様からヨビ司教様のモットーを書いた掛け軸がプレゼントされました。
ミサ中の説教、黙想会の講話は動画にてご覧いただけます。
動画はこちらから